鴉
麻耶雄嵩の『鴉』を読む。過剰な舞台装置、若干強引な状況設定。『夏と冬の奏鳴曲』以来、絶えて読まなかった麻耶雄嵩だが本編は結構、面白かった。ネタの割に長いのと、舞台装置自体の面白さが案外、活きていないので、まあ、傑作と言うほどではないのだが。
NHK のニュースで噂の「文士劇」が執拗に取り上げられていたので、見たくもないものが目に入ってしまう。一体、どういう事情が彼らにあんなことをさせているのか?あれが文壇とかいうものの一形態か?さすがに島田荘司は出てなかったのが唯一の慰めというべきか。
Published on: 1997/9/28
Categories: 本