単純な場所

sophisticated girl; plain space

戦火の勇気

『戦火の勇気』を観る。デンゼル・ワシントンの体格の良さに驚く。というのはともかく、ストレートな『薮の中』、評価は難しい。今日において「薮の中」型の物語は直球で組み立てても面白くなんかないのである。そもそも、“結末”のある「薮の中」など、大団円のホラーみたいなものじゃないか?観客に安易なオチを与えているわりに高度な読みこみを要求するディテールがつくられていた感じ。

思い付いて“Friendly Fire”を検索エンジンにかけてみたら、出る出る。現代戦における、これはかなり本質的な問題となっているのであろう。事後、しかも平時の記述はまさに「薮の中」にあるようだ。

どうでも良いことだが、リーダースプラスに記載の訳語「友好爆撃」って、だいぶ妙である。

Published on: 1997/11/16

Categories: 映画