単純な場所

sophisticated girl; plain space

虚構

『新ニッポン百景』を読む。面白くてやがて悲しき、というやつ。面白さは半端ではないよ、しかし。第一集から読むことを強く推奨。(誰に?) あくまで奥さんがみていたので、『未満都市』をみてしまう。毎度、同じ感想を抱くのはわかっているのだが。

物語で嘘をつくのは大変である。リアリティの要請をクリアしつつ物語を創るのは時に困難であろう。今日の SF を衰退に招いたのは、そういった努力をしない、不誠実な作り手であるともいえる。(まあ、『未満都市』が SF だというわけではないのだが、『あ・じゃ・ぱ』がハードボイルドにされてしまうのだから油断はならない) このドラマの醜悪なところは作り手の安易さが透けてみえるところだ。(って、ちょっと矢作入ってますが)「あほか」「そりゃねーだろ」などと言いつつ、なんでみてるんだ、俺……と思っているのにも疲れた、そういうわけである。

Published on: 1997/12/13

Categories: 日々