単純な場所

sophisticated girl; plain space

ザ・ターゲット

『ザ・ターゲット』を観る。チャーリー・シーンは鬼門。大統領暗殺陰謀ものは数多、観たものだが、中でもとびきりチープな一品。主人公が殺し屋に追われて、何故か人気のない方へ逃げていくのはご愛敬だが、ホワイトハウスの地下道を通って表通りの通風孔から出てきたり?物語のヤマ場、肝心の暗殺方法ときたら思わず笑いだし、然る後に勘弁してくれよと嘆息してしまうくらい下らない。あまりの下らなさに一見の価値があるかも知れないと思う程だが、黒幕が大統領側近という設定は一体、何のためなんだ、おい? 長野オリンピックの時、副大統領夫人に随行してきたシークレットサービスのエージェントは、そりゃ吃驚するくらい程度が低かったそうだが、物語世界でここまで間抜けな警護官に囲まれた VIP って一寸ないよな。いや、マニアックなディテールを追求する以前、この本を書いた脚本家は素人か、相当に頭の悪い奴に違いない。

加えて劇中の追跡システムにも思わず脱力。ありゃまぁ、控え目にいってシナリオライタの手抜き、頭を使わないための小道具に過ぎないね。

Published on: 1998/6/16

Categories: 映画