単純な場所

sophisticated girl; plain space

コンタクト

『コンタクト』を観る。既にいろいろなところで論じられているので、しかも原作を読んでいるので、初めて観たような気がしないのだが、いや意外なことに結構、良かった。例えば原作のラスト、捨てがたい余韻のある仕掛けだが説得力のある映像にするのは非常に難しいだろうと危惧していた部分を映画ではあっさりカットしてあったり、他の改変についてもあくまで映画の論法を優先させていて、その評価は難しいところだが、ゼメキスの職人的なセンスと考えれば差し当たりの好感はもてる。

何れにせよ、ジョディ・フォスターが演じなければ茶番となったろう。いい仕事といってよい。それだけに北海道基地の一シーン、神棚・便所・キモノを纏ったジョディというシークエンスには「あやや」という感じ。

Published on: 1998/7/11

Categories: 映画