CURE
『CURE』を観る。あまりにも日本的な映画。スリラーといっても恐ろしさは殆ど感じられない。ただ気色悪さがあるばかりだが、それだってささやかなものだ。仄めかしが先行して物語が破綻してしまうのは『スウィートホーム』と同様、こっちだって期待などしていないが、「憑物落し」をキレイにきめてくれたならスピードのタルさを見逃そうって気にもなるものを。役所広司は年季の入った演技を見せているが、訳のわからん脚本では演じるほうも楽ではあるまい。一方、萩原聖人は人を苛つかせてハマってるが、問題はそれが演技かってことだよな。
Published on: 1998/9/5
Categories: 映画