単純な場所

sophisticated girl; plain space

ライアー

『ライアー』を観る。んー、意図は判るんだけどねぇ、といった感じのシナリオで、いや、いかにも練りが足りない。精々がひと捻りといった程度では、カメラに凝ったところでなぁ。ラストも間の抜けたホラーといった感じ。

臨界事故で結成された「決死隊」も悲惨だが、チェルノブイリでは石棺をつくるために60万人もの動員が行われたとの記事を読む。まさに死の淵を塞ぐといった神曲的イメージに、「神の火」という言葉の意味を知る。慌てて塞ごうとした地獄の釜、不可視の業火を静めるために、何と多くの人間が、生きながら焼かれたのだろう。

Published on: 1999/10/22

Categories: 映画