RONIN
配偶者が友人の結婚式で出かけてしまった午後、子供たちが祖父母の家へ遊びに行ったのをいいことに昼寝。
せっかくの午後に昼寝。嗚呼。
『RONIN』を観る。ロードショウの時から観に行きたいと思っていたのだが、重ね重ねままならない人生である。
それは兎も角、一見して驚嘆。傑作である。エスピオナージュとフィルム・ノワールの幸福な婚姻が、いうなれば『深夜プラス1』の正系となる継嗣を得たというのだから、これは奇跡に近い。強く推奨。
豪勢なキャスティングゆえ、華美に走るのではないかという懸念は、優秀な脚本のおかげで、何よりジョン・フランケンハイマーのストイックなセンスのおかげで、全く無用。
まぁしかし、ニュースグループに「結局、中身は何だったんですか」とかいう質問を投稿している人間がいるくらいだから、観る側を選ぶ映画だという懸念もないわけではなし。フランケンハイマーといえば、たとえば矢作俊彦は『対決』を絶賛していたが、これとて世間的にはそれほどの評価を受けているわけではない。何しろ『複製人間』より『カリオストロの城』の方がファンが多いという世の中だ、特定分野の人間に受けが良いというだけなのかもしれないが、勿論、その筋の人間が観て楽しめば良いのである。重ねて推奨。
世間を騒がす某団体、その奇天烈な言動は相当にレアなものだと思っていたのだが今日、早々に追い返した某訪問系宗教のオバさんは火星移住がどうのといっていた。毒電波というものは身近にも充満しているものらしい。
Published on: 1999/11/21
Categories: 映画