信心
信心のことなど、古書肆主に習って放っておけばよいのだろうが、フィクションの世界では再三、題材とされているように、現世利益を説く宗教が病院を狩り場と心得ているらしいことは事実だろう。亡き祖父が寝たきりとなったとき、たちまち聞きつけて集ってくる輩がいわば金銭的不信心を取り立ててみせたときには、温厚な祖母も鬼神のごとく怒ったそうである。この時は某宗教政党の組織的背景、その構成員だったそうだから、巷間で騒がれている新興宗教ばかりではない。
Published on: 1999/12/2
Categories: 日々