住民投票

吉野川可動堰の問題については、取り敢えず住民投票が成立しただけでも喝采という立場だが、それにつけても建設推進派の姑息な主張は稚拙という他ない。50%の投票率に満たなければ民意を反映しているとは看做さないという論法で、では50%を越えた時、どうするつもりだったのか。単に往生際と根性の悪さを露呈しただけではない、反対派に50%超という明快な戦略目標を提供したのでは二重の意味で愚策という他ない。造反有理とばかり敵の愚かさを哄うのも結構、とはいえ、この場合、愚かなのが己が選良では虚しいばかりである。

Published on: 2000/1/24

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