Twelve Y.O.
紀伊國屋書店に発注していた『Twelve Y.O.』が届いたので早速これを読む。当時、読んでおくべきだったかもしれないが、何しろ昨今の江戸川乱歩賞ときたら少なくともハードカバーで読むべきものとも思えないからやむを得ないところか。
『亡国のイージス』の前日譚であり、これまた我々の世代の特定方面における文化的背景の影響を強く感じさせて、いやはやヲタクにはこたえられぬ物語。『亡国』での、いわばボーナストラックも腑に落ちるというわけで両者、併読を強く推奨。
テレビで『ロング・キス・グッドナイト』をやっていて、無残に短縮されてしまっているのは残念だが、金のかかったB級映画という佇まいは相変わらず、強引な感さえするストーリーの進行とあわせ結構、好きである。
Published on: 2000/2/5
Categories: 本