単純な場所

sophisticated girl; plain space

インサイダー

正午発のJALにてアムステルダムへ。

例によって長い機中、『インサイダー』を観る。ラッセル・クロウが役作りのために20キロ太ったというふれ込みで、アル・パチーノと二人、そこばかりは安心して観られる。実話に基づいた実名映画、ミシシッピ州の検事総長に至っては本人が出演しているそうだが、知っては野心が透けてみえ、明らかに脚色してある部分も気になるとはいえ。映画としては、長さに反して若干、物足りない部分があるが、距離と内と外を描こうとするその方法は、古く『クレイマー・クレイマー』を思い起こさせ、やはり意図のある演出は観ていて気持ちが良い。

続いてメグ・ライアン主演の『ハンギングアップ』を途中まで。こちらは劇中、空港で母親が死んだ云々というセリフがあるのだが、この部分の音声が消されていて、航空会社の事大主義に憤りも一入。あるいは現存する言霊信仰の一例といえるかも知れぬ。

頭痛と睡魔に勝てず、就寝。

現地時間16時過ぎ、アムステルダム着。予想外に良い陽気。チェックインの後、出迎えに来てくれた現地法人の赴任者と、第一広場近くの店でスペイン料理を喰う。当地は23時過ぎまで昼の明るさ、アンネ・フランクの家や、運河を見物。

Published on: 2000/6/18

Categories: 映画