うずまき
で、鬼束ちひろの『月光』を繰り返し聴きつつ、『トリック』の余韻に浸る。女性のボーカルは殆ど聴かないのだが、この曲については、あのラストを撮った気持ちもかなり分かる。
『うずまき』を観る。力の入った予告編、公開時は併映の『富江』より面白かったという評価で、楽しみにしていた一編。今にして思えば、『富江』より面白いといって何を担保したことにもならないのだが。
いやしかし、マット画炸裂の躊躇ない画作りは好感触。おいしいシーンは殆ど予告に使われてしまっている、いつもの事情がかなりイタイとしても、である。細部のみあって、結末と呼べる代物が皆無という、いわば思い切った構成にも、お腹一杯という感じで文句をいう気はあまり起きない。そもそも法則があるのだから、論理など不要なのである。
Published on: 2000/9/16
Categories: 映画