ヴァーチュオシティ
ディーヴァーの『監禁』を読む。穿って読むなら近作とは随分、趣向が異なると言えなくもないが、執念深く同じ騙りのモチーフを用いているのだと知って、何かトラウマでもあるものかと驚く。ともあれ、どう考えても原題の方が深い。
『ヴァーチュオシティ』を観る。不必要に辛い目に会う主人公が、デンゼル・ワシントンならではとばかり、なかなかいい感じである。ラッセル・クロウも実に悪役風でよい。脚本はといえば、ジャンル映画的に良く出来ていると言えば言えるものの、冷静に考えると徹頭徹尾、ひどく無理矢理で、かえって感心しちゃう感じである。
Published on: 2000/10/21
Categories: 映画