単純な場所

sophisticated girl; plain space

フリッカー、あるいは映画の魔

昼過ぎのあずさで新宿、成田エキスプレスに乗り継いで成田へ。19時のUAでサンフランシスコに向かうも機中はビデオシステムの故障により寝る他、することもなし。危険予知の心得からすれば、いわゆる一匹見つけたら十匹はいると思え。運行系のシステムに支障のないことを、こればかりは心の底から念じ、とはいえ『フリッカー、あるいは映画の魔』を押井守の『トーキング・ヘッド』を想起しつつ読み進める。傑作。

サンフランシスコ着後、一昔前の成田並みに機能していないイミグレをどうにか通過し、リムジンにて1時間半の陸路をナパへ。本当にビジネスなのかという己が内なる疑問を押し殺しつつ、豪華絢爛なカントリークラブのコテージにチェックイン。何しろ翌日は19世紀に建てられたワイン倉にあるカンファレンスルームでミーティングである。若干のリハーサルをこなす。

夜は夜とて、地元の観光名所を借り切ってのディナー。ジャズの生演奏を聴きつつ、内なる倹約心が時差ボケの合間、金のかかった料理を喰う。

Published on: 2000/11/12

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