人造人間ハカイダー
『人造人間ハカイダー』を観る。ディレクターズカットと銘打ってあるのに若干の危惧を感じていたのは事実である。延々と、どうも余人には図り難いといった感じのイメージが展開されるうち、単調な銃撃戦とも相まって、もうどうでもいいやという感じになってくる。オリジナルから二十数分の映像が追加されたいうのだが、どうやら余計なことをしたのではないかという気がする。ストーリー自体は、ただ真っ直ぐ進んでいるだけという実に潔い展開にもかかわらず。ハカイダーを主人公に据えた着眼の妙は評価されなければなるまいが、ハカイダーっていい奴だったっけと思わせてしまう一点でも大きく減点。
エア・ドゥが喫煙席を導入するというニュースに、貧すれば鈍するという言葉を思い浮かべる。煙が禁煙席に流れないよう後部席に置くとか、フライト中は1、2本程度の喫煙に限るとかいう説明が、言い訳にしても不覚悟というべきではないか。
Published on: 2000/11/30
Categories: 映画