単純な場所

sophisticated girl; plain space

アメリカン・ビューティー

『アメリカン・ビューティー』を観る。特権的な生と死の話として了解したが、劇中の台詞にあるように、この国は地獄へ堕ちるという意見には、なるほどと納得する他はない。それにつけてもケビン・スペイシーは達者な役者である。キッチンでの暴力的な死を演じてこれを越える俳優もいないのではないか。

いやしかし、生きる屍としてのケビン・スペイシーには、死せる魂の共感を覚えて首筋寒し。どうやら相当に、こちらも行き詰まっているようである。

Published on: 2000/12/16

Categories: 映画