ザ・ハッカー
『ザ・ハッカー』を観る。事実に基づかず、あくまで事実を参考とした物語であり、とはいえ脚色過剰という気もしないでもないが、人間系を重視したハッキングの手口の描写は堅実である。それっぽく万能なコンピュータシステムはいかにも馬鹿馬鹿しいとはいえ、ありがちな演出の計画も判り易い。全体として佳作といってもいいと思うのだが、ミトニックの支持者が批判するまでもなく、また『テイクダウン』を読むまでもなく、ツトム・シモムラは嫌な野郎だと判る仕掛けである。
Published on: 2001/9/1
Categories: 映画