溺れる魚、五条霊戦記
『溺れる魚』を観る。堤幸彦は何処までもテレビの人という認識があって、その映画を面白いと感じたことはないのだが、今回もまたキャラクタの立ち方のみに頼っているとの感強く、例によって作話は破綻している。エンドマークが出てからの内輪受けも、いかにも堤監督らしいといえばいえるが、馬鹿らしいばかりである。
『五条霊戦記』を観る。評判が良かったと聞いた憶えがあるのだが、たとえば角川の『里見八犬伝』からいかなる進歩があったとも思われない。中世が暗黒の時代だというのなら、それもかまわないが、システムとか論理とかいうものが不在の世界を137分である。苦行という他なし。
昨日はBSで『めぐり逢えたら』をやっていて、往時を懐かしみつつ観ていたのだが、今日は昼間から『めぐり逢い』である。本家がゴールデンタイムの放映でないのが現実というものだが、こういう余裕ある編成もBSならではと感心しつつ観る。
Published on: 2001/9/24
Categories: 映画