ツーダン 満塁
矢作俊彦の『ツーダン 満塁』を買い求め、これを読む。
東京書籍からは『複雑な彼女と単純な場所』『ドアを開いて彼女の中へ』に続きほぼ10年ぶりのエッセイ集である。文章に関するほぼ全てを矢作俊彦に学んだと思っている身にとっては、その出版を知らなかったことを恥じ入るばかり。深呼吸をするようにして読み、誤植の多さも気にかかったが、それを指摘したところで重版されるかどうか微妙なところとも思え、校正の怠慢赦すまじとの気炎を上げる。
新聞で目にしたことのあった文章も多かったが、日曜朝を残された治外法権と断じ仮面ライダーの新作はよくやっているという一文には、その最新作の評価については留保しつつ、しかりと呟いたことである。矢作俊彦の脚本なら勿論、それをみてみたい。
Published on: 2002/3/10
Categories: 本