単純な場所

sophisticated girl; plain space

反則王、ウェディング・プランナー

『反則王』を観る。日本のそれと、やはり非常に近しい方法によって作られた映画と思え、その情念の世界も恐らく我々にとって理解し易い。ショービジネスでありながら、あくまで興行風に泥臭く、いや人生がショーなのだと埋没していく辛気くささは、アジア的に共感する他ないのではないか。スタントを使っていない試合のシーンはそれなりに見所もあって燻銀の感動を呼び起こす。

『ウェディング・プランナー』を観る。フジテレビ系の今クールドラマの元ネタであるが、キャラクタの設定に多少の工夫があるとして、マシュー・マコノヒー演じる登場人物の行動が卑劣漢のそれにみえるというクライマックスを中心に、脚本の作り込みに難があると思えてならない。女心がこれをハッピーエンドと許すのであれば、やはりオンナの気持ちは分からないと考えるのである。

Published on: 2002/4/28

Categories: 映画