コレリ大尉のマンドリン
『コレリ大尉のマンドリン』を観る。ギリシアに進駐したイタリア軍が実に脳天気に描かれている前半は、その同盟軍もさぞ心細かっただろうという感じである。そもそも自発的な動機のない軍隊であるからして、何故そこに侵攻しているのかも分からないほどなのだが、後半に至っても事態は混沌の度を深めるばかりである。優秀民族が粛正を始めるのも脈絡のない状況でしか描かれないので、これではドイツ人だって気を悪くすると思う。どうでもよいことだが、マンドリンの出番と云うのも、期待していたほどには多くない。
Published on: 2002/10/8
Categories: 映画