単純な場所

sophisticated girl; plain space

パニック・ルーム

『パニック・ルーム』を観る。ジョディ・フォスターがこれに出るために『ハンニバル』を蹴ったとかいう映画で、だがしかしその評判はイマイチだったらしいのだが、それほど悪くはないのではないかと思うのである。少なくとも『ハンニバル』との比較において。

室内劇であるにもかかわらず、建物の構造が不明であるという瑕疵は確かにあって、これは小技に溺れたデビット・フィンチャーの責であろう。カメラが壁を通り抜けて移動する以上、位置関係など等閑にされるわけである。どうでもよいことだが、目新しいオープニングタイトルも感心を得るよりは失笑を誘うのではないか。

Published on: 2003/2/7

Categories: 映画