ソラリス
休業。『ソラリス』を観る。ソダーバーグのアレである。ソダーバーグっぽいブルーの画面はシャープで美しい。自身による脚本も思ったほど悪くなくて、ラブストーリーであるという開き直りには好感が持てる。30年前のソビエトにはあった形而上の存在が、21世紀のアメリカに不在だとして一体、何の不思議があるだろう。身の置き所がないのは惑星ソラリスで時折、下品なフレアを巻き上げてみせるのだが、題名とダシに使われているほかはほぼ粗略といってよい扱いであり、神と同じく、ほとんど関心が払われていない。
Published on: 2004/1/24
Categories: 映画