シャーロット・グレイ
『シャーロット・グレイ』を観る。思慮深いブルーの瞳のケイト・ブランシェット演じるシャーロット・グレイは、ひと目恋に落ちたパイロットを追ってヴィシー政権下のフランスへ。見た目にそぐわぬ直情型のシャーロットに、諜報活動は全く不向きというのが薄々わかる展開で、そういえば目元のあたりに剣呑な雰囲気が漂っていたとに気づくころ、手紙を渡すシークエンスには心底、感心した。こちらはエスピオナージュとばかり思って観ていた映画だが、いやはや違ったのである。その手際はある意味、鮮やかだ。まいったね。
Published on: 2004/6/6
Categories: 映画