レッド・ドラゴン
『レッド・ドラゴン』を観る。シーケンシャルな物語の段取りに分かり易すぎるきらいがあるほか、マイケル・マンの『刑事グラハム』よりもだいぶこざっぱりとした感じになっているのだが、エドワード・ノートンのグラハムはいい感じである。問題はレイフ・ファインズであって、キャラクタと犯罪の内実が結びつかないという外形的な問題を惹起している。作中、素人に発砲をさせるシチュエーションがあって、銃社会のメンタリティというものがほとほと嫌な感じはするものの、全体としては目配りが行き届いており、それほど悪い出来ではない。
Published on: 2004/8/18
Categories: 映画