ヴァン・ヘルシング
旬のヒュー・ジャックマンにケイト・ベッキンセールである。その名も『ヴァン・ヘルシング』であり、監督がスティーブン・ソマーズ、吸血鬼に狼男と道具立てが揃えば、いやが上にも期待が高まるというものだが、あらまほしき世界観とはズレたところで物語は展開する。演出はソマーズそのもの、元気とギトギトのCGが身上とあっては、物静かな吸血鬼など期待するだけ野暮というものだった。なにしろ吸血鬼がバタバタと飛ぶのである。アクション映画の、結構ガチャガチャしたやつ、と思って観るのが吉。ヒュー・ジャックマンは『X-MEN』と同じ役回りであり、こればかりはいささか芸がないというものである。
Published on: 2004/12/22
Categories: 映画