ゴジラ FINAL WARS
そうはいってもサンタは無事にやってきたらしくて一安心。
坊やと映画館に繰り出して『ゴジラ FINAL WARS』を観る。最近のゴジラ映画の凋落ぶりを考えれば、破綻企業の立て直しと同様、何をやってもマシという状況なのだから、北村龍平にとってはおいしい仕事というほかない。内容は『怪獣大戦争』を解体、再構築したといったシロモノであり、ある種のコラージュ作品といえ、伊福部昭の、あのテーマ曲を排除する周到さであるからには、技巧的にも悪くはないのである。怪獣だろうが人間だろうが、ほぼプロレスの枠組みの中で物語が展開する方法もそれはそれで正しい。ミニラが農業用軽トラック、いわゆるケットラで移動しつつ活躍するに至っては、込められた悪意に脱力するとしてもだ。
Published on: 2004/12/25
Categories: 映画