単純な場所

sophisticated girl; plain space

ローレライ

夏休みも終わればあっという間。せっせと働く。

『ローレライ』を観る。『終戦のローレライ』をダイジェストするとこうなるといった按配だが、そもそも映画のみの観客は面食らうに違いない物語なのである。趣味、といった感じのコスチュームが示す通り、潜水艦モノにあらず、いわゆる特撮の系統に連なる映画として観るが吉。樋口真嗣は水準以上の水中戦を描いているが、独り善がりな動機の設定、冗長性のない作戦の結末によって全体のリアリティが損なわれてしまう原作の瑕疵は埋めようがない。とはいえ、それを論じられるレベルにあるという意味で上出来とはいえる。

Published on: 2005/8/22

Categories: 映画