単純な場所

sophisticated girl; plain space

ステルス

『ステルス』を観る。米国がテロを口実に各国の主権を脅かし、ハイテクを使ってとにかく好き放題をするという設定なので思慮深い展開など望むべくもないが、空母エイブラハム・リンカーンに空想のステルス機が離着陸する映像は合成にみえない。空戦の描写も古典力学にも拘りなく単にあり得ないというところを除けば水準を越えていてアイディアもある。

だがしかし、暴走した人工知能が終いには更生しましたというのでは、この40年足らずの間に人間もずいぶんと幼稚になってしまったというものではないか。

ジェイミー・フォックスは早々に退場してしまうが、その扱いからして下積み時代にとった仕事だったようであり、最後に大きな写真を掲げて存在を誇示しているあたり急拵えの配慮がみえて可笑しい。

Published on: 2005/10/10

Categories: 映画