単純な場所

sophisticated girl; plain space

フライ,ダディ,フライ

『フライ,ダディ,フライ』を観る。ある種のファンタジーなので展開はお約束通りであり、演出にも目新しいところはなく凡庸ですらある。とはいえ、キャラの立ち方は水準を大きく越えており、とにかく岡田准一に惚れてしまうという不思議な映画。翼が欲しいよなぁ、というのは、いささかやり過ぎじゃないかと思いはしても、「勝つのは簡単だよ。問題はそれの向こう側にあるものだ」と数々の名言で物語の主題を引っ張る存在感は単純にかっこいい。金城一紀自身による脚本はダレるところもなくて、泣かせどころは随所にある、というわけで結局は堪能したのである。

Published on: 2006/1/28

Categories: 映画