単純な場所

sophisticated girl; plain space

お父さんのバックドロップ

『お父さんのバックドロップ』を観る。神木隆之介少年は1980年に10歳という設定であるから、ほぼ同年代ということになり、父となった子供が己が父を思う構造が実に身にしみる。何しろ子役に弱いので、儚げなシーンでは残らず落涙している始末であり、題名からして泣きをとりにいこうかという不穏な雰囲気があるものの、やはり圧巻は宇梶剛士の背中であって、炎上する京都を背景に咆哮するガメラと同種の感動がある。生瀬勝久はマネージャーを演じてポール・ジアマッティばりの存在感をみせており、スネオヘアーの主題歌『ストライク』は自分のライブラリの中でも再生回数が高い楽曲であるから、総じてツボに入っている。

Published on: 2006/3/23

Categories: 映画