単純な場所

sophisticated girl; plain space

フライトプラン

『フライトプラン』を観る。ジョディ・フォスターも何となく老けて見えて、物語はざわざわと不穏な雰囲気で綴られ、乗務員はどことなく斜視であり、主人公は孤立する、というあたりまではいいのだが、全体として無理筋の話であり、ジェットの技術者という設定がうまく生きているとも思われない。サスペンスとしてのネタがあまりにもショボく、緊張感は精神状態を疑われるジョディその人の演技によってのみ維持されるので、道具立てにもかかわらず大作の雰囲気はないのである。アラブ人が理不尽な役割を振られていて、このあたりもちょっとね。

Published on: 2006/6/1

Categories: 映画