単純な場所

sophisticated girl; plain space

日本沈没 第二部(読了)

『日本沈没 第二部』を読み終える。華々しい何かがあるわけではないし、谷甲州の語り口は淡々としていて、危機は襲いかかるというよりは発見される。人間の認知的限界に何の幻想もないという点でリアルである。第一部の主要な登場人物はそれぞれの事後を生きて再登場し、一応は落ち着くところに落ち着いており、そもそも沈没すべき日本は既に海の下なので、ある意味、長いエピローグのような話となっている。

Published on: 2006/8/7

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