ニュー・ワールド
『ニュー・ワールド』を観る。テレンス・マリックの新作で、監督としては『シン・レッド・ライン』以来ということになる。例によって独特の作家性で、急ぎとご用のある向きにはお勧めできないが、映像は端正であり美しい。物語の素材はアメリカ建国神話である。スミスとロルフという二人の男とポカホンタスの悲恋が再構成されているのだが、ジョン・スミスを演じるのがとても誠実には見えないコリン・ファレルそのひとなので、監督がどこまで真面目なのかは判然としない。ネイティブアメリカンの描き方も首を傾げてしまうくらいステレオタイプだしね。クリスチャン・ベイルの目力はスゴイと感心。ポカホンタスを演じる新人のクオリアンカ・キルヒャーも拾い物。
Published on: 2006/10/6
Categories: 映画