僕の大事なコレクション
『僕の大事なコレクション』を観る。原作は未読。イライジャ・ウッドの特異な風貌は極端に誇張されて既に異形のものである。ウクライナの風景と昼の月をサイドミラーにおさめて彷徨するトラバントというロードムービーとしてのイメージは新鮮で悪くない。“Everything Is Illuminated”というタイトルとは裏腹に語り口は抑制されたもので真相は薮の中にあり、異界の入り口としてのホテルがあったりして概ねファンタジーの文法に沿っているが、主題はリアルなものである。
Published on: 2006/11/22
Categories: 映画