ブロークン・フラワーズ
『ブロークン・フラワーズ』を観る。久しぶりにジム・ジャームッシュの映画を観て、監督本人を渋谷のロフトで見かけた当時のことを思い出す。オーソドックスなフィルム映画のつくりで、作家性というものも醸し出されており、そういえばもう永いキャリアだとしみじみ思ったものである。ビル・マーレイは『ロスト・イン・トランスレーション』に引き続き中年ならぬ初老の危機といった状況を演じて違和感ない。いやそれは危機というより、人生をやり過ごしてしまった哀しみなのである。
Published on: 2006/12/7
Categories: 映画