ヒストリー・オブ・バイオレンス
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』を観る。不思議なテンポと抑揚の映画で、これがクローネンバーグの作家性というものであろうか。ラストの盛り上げかたには、近頃見ない凄みで、さすがアカデミーノミネートという雰囲気もあるにして、画面の構図は何だか垢抜けないと思ったことである。あれやこれやがユニークで、96分というコンパクトさもあって観られる。ヴィゴ・モーテンセンは過去のある男を演じきっており、こちらは記憶喪失という設定なのかと思ったくらい。大したもんだ。
Published on: 2007/2/14
Categories: 映画