UDON
『UDON』を観る。もとより東京麺通団のファンである。観ているうち、釜タマ大を食べたくなるのは当然として。よくも悪くもいわゆる本広作品であって、豪華キャストだし『サマータイムマシン・ブルース』のキャストが同じ役回りでカメオ出演しているあたりも楽しい。佐々木蔵之介の大学講師とかね。『恐るべきさぬきうどん』をそのまま題材として映画にしてしまうあたりの構築力には感心するが、その実在を知らない人に訴求するほどの書き込みがされていたとは思われないのが残念なところ。麺通団がウロウロしているので、知っている人間には面白かろうが、知らない人間にとっては、何じゃこりゃという展開なのではないだろうか。物語後半は父と息子の葛藤に話が流れていくので結局はそっちが凡百の本題となるのである。そうはいっても『サトラレ』でまんまと泣いた人間を再びしんみりとさせるくらいの出来ではあって、134分を長いとは感じない。それはそれで大したことだと思うのである。何故かラーメンズの片桐仁が出演している。
Published on: 2007/3/19
Categories: 映画