フリーダムランド
『フリーダムランド』を観る。ミステリ調のパッケージと筋書きだが、実際のところはそうしたものでもなくて、どうしても言えないことを抱えた頑なな魂がやがて告解するまでにいろんな騒動が起こるというような話であり、ともすると騒動の方が目立つのだが関心は内面にあることがバランスの悪さとなってみえて、分かりやすく痛快な展開を求める向きにはあまりお勧め出来ない。輪をかけているのがジュリアン・ムーアであり、鬼気迫るノーメイクの演技は大したものだが胃に重いのである。状況から否応なく『フォーガットン』を想起してしまうのもいけないのだが、何だってこんな役ばかりやるのだろうか。
Published on: 2007/8/1
Categories: 映画