ブラックブック
『ブラックブック』を観る。ポール・ヴァーホーヴェンらしい厚塗りの色調で、古典的名作調の展開が積み重なった重厚感のある作品である。ドイツ占領下のオランダ、レジスタンスやらドイツ軍やらが入り乱れるサスペンス調の展開は悪くないし、金もかかっていて、主演のカリス・ファン・ハウテンは劇中、言及のあるグレタ・ガルボを彷彿とさせ雰囲気があるしね。長い長い物語のラスト、スエズ動乱に繋がるイメージは実にヴァーホーヴェン的。ホラーみたい。
Published on: 2007/8/31
Categories: 映画