単純な場所

sophisticated girl; plain space

サンキュー・スモーキング

『サンキュー・スモーキング』を観る。脚本の意図が秀逸である。いや、未読ながら原作の小説がそうなのかも知れないが、優れた啓蒙の映画でもあって、いろいろとクールなので、唸る唸る。キャスティングもよく、特にアーロン・エッカートは映画の企てるところを十二分に表現して、なおかつ無闇に格好いい。痛烈に風刺が利いていて、喫煙シーンのないあたりもちょっといいのだが、それ以前、喫煙だのタバコだのという題材を止揚するプロセス自体が楽しめる。傑作であろう。

Published on: 2007/9/8

Categories: 映画