スモーキン・エース
『スモーキン・エース』を観る。事態の混線ぶりを楽しむ類いの映画であり、合間に対物ライフルを交えた撃ち合いなんかもあったりして飽きることはないのだが結果、状況は錯綜しすぎてうまいことオチていかない。物語が一点で交差すれば美しいものを、交点がいくつも出来てしまった感がある。取ってつけたような結末は心情的にも理解し難いものだし、勢いだけはあるという美点を反故にしてしまうような辛気臭さではなかろうか。にもかかわらず、観られる映画になっているのはFBIがM82の猛攻に会うというような展開ゆえであって考えてみれば罪深い。ベン・アフレックはあまりといえばあまりな役柄をふられており、今後が心配な扱いである。
Published on: 2007/9/17
Categories: 映画