ウィッカーマン
『ウィッカーマン』を観る。2006年のリメイクの方であり、1973年のオリジナルは未見。おそらくカルト的な人気を誇るオリジナルを観るべきなのであろう。本編は今どきの映画風でない雰囲気が多少あるとして、カルトと崇められそうなオーラは漂っていない。閉鎖社会の不気味さのようなものを細部で表現しきれてないので、いわゆる衝撃的なラストは一歩間違えると学芸会という危うさで、すれからした最近の観客のウケも心配な仕掛けであって、企画の段階で捕捉すべき観客のセグメントをもう少し煮詰めておくべきだったと思われる。思えば『スケルトン・キー』が同じような構造をもっているのだが、語り口としてよく出来ているのはあちらであろう。
Published on: 2008/2/2
Categories: 映画