ハリウッドランド
卒業式。確かに祝辞で声を詰まらせているPTA会長など前代未聞といえようが、だからなんだというのだ。
『ハリウッドランド』を観る。題名が語るように、独自の権勢を誇ったスタジオシステムを背景に、ジョージ・リーブスの死の謎を描いているのだが、陰謀的な要素というよりは愛憎の部分が前に出て、往時のハリウッドもほどほどの表出となっている。物足りない感じもなくはないのだが、エイドリアン・ブロディをヒーローとしたハードボイルド映画としては十分にカッコよい出来で、この胃弱っぽい役者をちょっと見直したのである。ベン・アフレックも不本意な役しか演じることが出来ない俳優の役回りで全くシャレになっておらず、ラストにはかなり説得力がある。久しぶりという感じのダイアン・レインも熱演であり、総じて満足感が高い。
Published on: 2008/3/19
Categories: 映画