28週後…

『28週後…』を観る。これまたなかなかのものであったと評判の『28日後…』の続編であり（そんなに面白かっただろうか）期待は高まるというものだが、予想以上の出来でありダレ場なくほぼノンストップで結末まで。何しろこのゾンビは死人というわけではないので、走るのが速い速い。ごく少数の人間が浅はかにも人類を破滅の縁に追いやるという、平たくいえばそうした内容で救いがないし、崩壊していくシステム自体にもいささか思慮の浅いところがあるのではないかと疑われたりと、不満がないわけではないが、何しろ問答無用のスピードで秩序が瓦解していくあたりは映像にすると、とても見応えがあるわけである。初盤、見捨てた者と見捨てられた者のよくある葛藤で物語が展開されるのではないかと危惧したのだが、そのあたりの割り切りは立派なものでややこしい話にはならない。傑作。タミーを演じたイモージェン・プーツはなかなかの存在感であり早晩ブレイクするであろう。

Published on: 2008/6/9

Categories: 映画