イカとクジラ
『イカとクジラ』を観る。家族の離散を描いてはいるものの、もとより寄せ集めのようなもので家庭ではないという話であり(意図は違うと思うが)、親もまぁ、相当のものなので、子供が気の毒という思いこそあれそれ以上の感慨はない。自伝的映画だそうである。やれやれ。離散といったって、失われたものなどなかったという確認だけのため、80分というのはちょいと長いし、場合によってはコメディという分類に入れられているようだけど、笑えるところなどまるでない。一番感心したのは冒頭で、不穏な雰囲気に満ちた導入である。
Published on: 2008/6/14
Categories: 映画