2046
『2046』を観る。木村拓哉が出演して話題となったウォン・カーウェイの映画だが、全編にわたりカッコいいのはトニー・レオンであり、ほぼ独壇場であって、それ以外のものではない。キムタクのほうは、まぁ、刺し身のツマといった扱いなのだが、何しろ貫録が違うのでしょうがない。物語の方はちょっと古風な感じすらするロマンスであり、ちょっと潤いが足りない感はあるもののカーウェイ節の光線と色彩が横溢し、時空は重畳して円環を成しており、いやはや、あと30分短かったら傑作になっていたかも知れない。
Published on: 2008/7/31
Categories: 映画