大いなる陰謀
『大いなる陰謀』を観る。ロバート・レッドフォードという人の生真面目さは信頼に足ると考えている。原題は『Lions for lambs』で、体を表していない邦題が何故、駄目かというと、ミスリードされた期待には、ただでさえ飲み込みにくい抑制された憂いのようなものが、もう、全く理解されないからである。キャラクタでも物語でもなく、問題を構造として理解することを監督は求めており、その要請は非常に真摯なものであって、自然と頭が垂れる類いのものだ。役者もそれに応えている。
Published on: 2008/8/27
Categories: 映画