パリ、恋人たちの二日間
『パリ、恋人たちの二日間』を観る。面白い。アメリカ人男性とパリっ子のカップルがイタリア旅行の帰り、ヒロインの実家があるパリに滞在する二日間という設定で、カルチャーギャップを題材にしており、だがしかしアダム・ゴールドバーグが演じるアメリカ人男性にいわゆるヤンキーっぽいところがないあたりが巧い。非ヨーロッパ人からみたフランス人の濃いところが、いささかステレオタイプになりがちとはいえ、上手に笑いに転化されていて概ねニヤニヤとしていたのである。製作はフランス・ドイツであり、だとすれば『アメリカン・ドリームズ』と同様、自虐のベースがあるはずだと思うのだが、この表出の違いを見れば、全く文化的衝突は不可避といわねばなるまい。
Published on: 2008/10/25
Categories: 映画